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いづみ橋 [泉橋酒造]

20100428

最近、蔵元訪問を兼ねた旅をする時には、高速バスを利用することが多いのです。
便利なのは、新幹線や飛行機なのですが、どうも情緒的に感動が少ない気がします。
蔵のある場所との距離感、そして風土性を感じることができるようにという意図もあって、
時間はかかるのと、少し窮屈ですが、費用も少なくて済みますし、バスでの移動を選びます。
現地では早朝から動けるので、時間のやりくりも段取が良くなります。
気分はちょっとしたビートニクな感じなのですが。

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去る2月の末に、神奈川県海老名市にある橋場酒造さんにお邪魔して来ました。
米からのお酒造り、米作りの延長としての酒造りを理念に、
農業生産物加工品としての日本酒、業界でいう所の一貫造りに挑んでいます。

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田植えに向けて畦造りの作業中です。

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このように、搬入されてきた玄米には全て生産者の名前が張られています。
精米は全て自社精米による扁平精米です。

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こちらは甑です。

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蔵内はとても清潔で、整理整頓が行き届いています。

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麹室にも入らせていただけました。
室内は、どちらかというと軽やかな香りに包まれています。

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いずみ橋さんでは全てのお酒をこの木舟で搾ります。

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現在、蔵で使用するお米のうち97%を、
自営田と地元海老名の契約農家さんが生産したのものでまかなっていて、
残りの数%も種籾の入手のためのお付き合いがあって、お米を購入しているそうです。
醸すお酒は、全て純米酒、以前生産していた本醸造酒も、残り後僅かだそうです。

健康とか地産地消とかのキーワードを寄って集って冠にできそうですが、
蔵主の橋場さんには、そういった押し付けがましいところは全くありません。
ごくごく、自然体で今のスタンスに立っています。
曰く、「出来ることからやって、何となく今の感じになりました」

実際にお話ししていても、日本酒造りの哲学というよりも、
経営者としての素晴らしさを実感しました。
良い物を造るために、いい環境や、実現可能なことを積み重ねていく実行力、
人間的なバランス感覚の良さを感じさせます。
これは、奈良県の久保本家酒造さんの久保順平専務にお会いした時も同じ印象を受けました。
お酒を通じて、生き方みないなものを学ばしてもらっています。

いづみ橋さんのお酒は既に入荷しています。
とんぼシリーズは、槽場直汲みの生原酒です。
近々、火入酒も入荷してきます。
お酒のお味に関しては又次回に。

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