杉錦

20110319



　暑さ寒さも彼岸迄といいますが、今週末は温かくなりそうですね。今日ぐらいの陽気だと、梅を見に行っても寒さを感じることは少ないかもしれません。
　梅の花には、大寒過ぎくらいの凛と張りつめた空気が似合うとは思うのですが、気温の高い日に強く香るのも艶があって、素敵です。大阪城梅林当たりでは、白桃の匂いが立ち籠めているやもしれません。

　ひと昔前に流行ったカップ酒にお燗機能付きというのがありました。冬のアウトドアでは温かくなるのは有り難いのですが、お酒はあまり美味しいものが入っていなかった記憶があります。
　私は少し熱めにお燗したお酒を魔法瓶に詰めて、街中をぶらりと歩きながら、街角に咲く花を見ながら一杯やるのが好きです。

　そんな時にはこんなお酒に癒されます。

杉錦山廃純米酒玉栄

杉井酒造(静岡県藤枝市小石川町)

　杉井酒造さんでは、現在8割以上のお酒をきもと造りか山廃仕込で醸します。とはいえ、ごつごつとした固い酸味ではなく、柔らかでシルクのような質感を感じる滑らかな酸味を纏ったお酒に仕上がっています。
　冷やしすぎると味が平坦になりますが、常温で、そして何よりもお燗でその真価を発揮します。メリハリは効いているのだけど、切り刻む様なシャープさではなく、するりと口中に滑り込んできてくれます。
　4月になれば桜です。魔法瓶に燗酒を入れて、街に繰り出そう。

　杉井酒造さんのお酒はこちらからです。

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