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櫛羅 [イベント]

20110813

 櫛羅の田んぼへ、今年三回目の草引きに行ってきました。

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 まずは仕事前の記念撮影です。
 前夜の遅く迄のお仕事の中で、ご苦労様です。


 こちらの田んぼの写真は6月に田植えをした所になります。真っすぐには植えられませんでしたが、無事にすくすくと育ってくれているようですね。
 ちなみに、真ん中辺りの水面が見えている所は船越谷と呼ばれています。

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 この田植えをした田んぼには一回除草剤を入れているので、雑草はほとんど見られません。
 雑草取りの作業を行う田んぼは、昨年から千代酒造さんで試みられている「不耕起直播」という方法で稲を栽培しているところになります。

 いつもながらに先人を切って、たゆたゆの田代さんが草をかき分けます。

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 「不耕起」とは、春先に田の土を返さないことで、代掻きも行いません。主な目的は、自然の持つ生態系の力を田んぼに取り戻すことです。土を返すことでの利点は、土の要素の均質化や雑草や虫を除去したりする効果等が挙げられています。それを行わない不耕起栽培田では、雑草は沢山生えますが、一方で自然の生態系に近い淘汰が作用し、より強い稲が育つ可能性があると言われています。また、植物だけでなく、昆虫や水生生物等の存在も多様性を増し、土を肥沃化させる効果も予想されています。

 徐々に作業する人数も増え始めました。

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 一方で「直播」とは稲の種を発芽させた早苗を田んぼに植えるのではなく、直接田んぼの土に種を播き発芽を待って育てるというものです。こちらも意図としては、種から育てることでより稲が野生化することで自然の持つ力を一層引き出した米が出来るかもしれないという考えからです。
 どちらも先駆的な取り組みはあるようですが、他の社会事情もあって中々普及はしにくいようです。

 こちらは近くで見た稲の周りの様子です。
 ちょっとした湿原のようですね。

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 千代酒造さんの他の田んぼにもそれ程強い除草剤をまく訳ではないので、オタマジャクシやカブトエビ等の小動物はいます。ただ、この不耕起をした田んぼには、より多くの生物が存在するようになりますし、そのためかそれらを捕食する蜘蛛の数も他の田んぼよりも多く見られるようです。

 こちらはひどく雑草が繁茂している部分です。
 稲の色からはやや緑色が失われて黄色くなり、栄養不足な感も否めません。

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 ビフォア、アフターで、手作業で草を引き抜いた後の様子です。
 しっかりと水面が陽の光に輝いています。

DSCF3766.jpg

 およそ2時間弱をかけて作業をしました。
 写真で手を広げてくれているのは同じくたゆたゆの花篤さんです。
 こんな山が3つ程になる雑草を引きました。

DSCF3770.jpg

 終わった後は、蔵の座敷を借りて小宴です。
 美味しい櫛羅と篠峯のお酒を飲みながら、お昼を頂きました。
 
 遅刻してきた人もいましたので、最後にもう一度記念撮影です。

DSCF3775.jpg


 櫛羅のお酒の案内はこちらになります。



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