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玉川 [入荷予定]

20110827

木下酒造(京都府京丹後市久美浜町)


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 一度見たら忘れられないインパクとがあるラベルです。
 蔵主である木下社長のお兄さんのデザインだそうですね。



 木下酒造さんとのお取引も二夏を過ぎでようやく取り扱い方法が解ってきた感があります。別にややこしいお酒というわけではないのですが・・・。

 ハーパーさんが醸す玉川のお酒には無濾過生原酒というイメージが強くあるようです。木下酒造さんでの仕込が今年で漸く五期目になるということを考えると、火入したお酒が貯蔵熟成されて飲み頃にまでなるのが、待てないうちに売れてしまっていたというのが実際のようです。
 今でも、夏のお酒であるアイスブレーカーは4月の予約段階で完売してしまうという超売れっ子ぶりですが、その他のお酒は仕込量を増やしてきたこともあり、また納得のできる貯蔵期間を持つことが可能となってきましたので、火入熟成酒もいよいよ本領発揮という所ですね。


玉川自然仕込きもと純米酒コウノトリ


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 ハーパーさんのきもと造りは酵母無添加で行われています。自然仕込と名付けられた由来の一つです。といっても、野生酵母がそのままもろみ中で発酵するのではなく、その直前までに使用していた添加酵母が蔵内での大勢を占めているはずなので、その酵母が湧き付いているのでしょうということです。もちろん多少なりともの野生化はしているでしょうが。
 また、仕込に用いられている酒米には無農薬で栽培された五百万石を使用しています。これは兵庫県豊岡市で試みられている「こうのとり保護」の一貫によるもので、水田が鳥達の餌場になるように農薬を使わずにお米を育てる活動から生まれてきています。コウノトリというお酒の名前の由来ともなっています。


玉川特別純米酒


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 このあたりのシンプルな味わいの純米酒が、木下酒造さんの今後を見る上では重要になりそうです。アルコール添加等の問題はありますが、定番の純米酒のクオリティをどこまで高めていけるかが今後の日本酒業界全体の問題でもありますので、ハーパーさんをはじめ蔵の方々には期待で一杯です。


玉川自然仕込山廃純米酒やんわり


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 こちらのお酒も挑戦的な試みです。
 お酒を単体で楽しむのではなく、お料理を食べながら飲むという食中酒の役割が、昨今の日本酒には特に強く求められています。それを考えると、日本酒の高いアルコール度数が一つ大きな課題となってきます。
 無濾過生原酒はそれ自体でのお酒の美味しさを感じることはできますが、食事との相性という部分では自己主張が高過ぎます。また、火入して水を加えたお酒でも15%以上というアルコール度数は、やはり楽しむよりも先に酔いが早く訪れるようです。ゆっくりと食事の時間をお酒と楽しむためには、もう少し低いアルコール度数での完成度の高いお酒が必要かもしれません。そうでなければ、お酒に強くならないと、あれもこれも楽しんでみたいということはなかなかできませんね。
 この「やんわり」というお酒は、アルコール度数12%という数字以上に味わいを感じることができます。ただし、相対比較をすると軽さを感じてしまうことは否めませんが、お料理と楽しむには持ってこいのお酒に仕上がっています。思い切って、リザーブワインを加えるように古酒を少し合酒してみる方法をとっても良いのではと思うのですが、ハーパーさん、いかがでしょうか。
 それでも、良い出来ではありますよ。


 玉川のお酒をお買い求めはこちらからです。





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