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千代酒造さん [イベント]

20091017

11日の日曜日に、恒例の千代酒造さんの秋の利き酒会がありました。
年々盛り上がりを見せるこのイベントですが、
今回は手打蕎麦と篠峯のお酒のコラボ等があったりで、
新たなステージに突入した感じです。
基本の目的は利き酒ですが、
同じことを繰り返すのも大切ですけど、
新たな挑戦を刺激とするのも良しですね。

DSCF9266.jpg


出品のラインナップは46種類で、相変わらずの品数の多さです。
とはいえお客様の指向も多様化を見せる昨今、
色んな選択肢があるのはいいことではないでしょうか。

そんな中での修行の成果ですが、
香り系といわれるM系を使ったラインナップの良さを再発見です。

千代酒造さんで使用する基本の酵母の種類は7号と9号、
そして香りの出るM系です。
一般的な言い方ですが、
7号は純米系統のものに酸をしっかりだして、
9号は吟醸系統に使いしっかり酵母に食べてもらって、
ただし、9号系を使用する場合にも、
あまり香りを余り出さないようにして、
華やかさが欲しい物にはM系をブレンドして使っています。

昨今の日本酒のトレンドとして、
「食中酒」というのがひとつのキーワードです。
香りを出さない、酸がやや高め、そしてお燗して真価を発揮するタイプ、
これらは華やかな吟醸酒とはある意味対極にあるため、
何かしら、本物志向や伝統回帰的な側面で持って語られますが、
現在のマーケットにおいては、
古典も流行の一つという言い方でとらえられるべきだと思います。
というか、地酒業界は、燗酒の方に振り子が振れ過ぎているかな。
反動的に、香り系のお酒を上手く使えた方が、
提供者としては、バランス感覚が良いのかも。
特に、温めて飲むのが主流になると、
冷やしてもいいし、温めても美味しいという、
広い温度帯で楽しめる日本酒の特徴を消している感じです。
吟醸酒を再発見しましょう。

良かったお酒は、凛々の生原酒で、
雄町60%磨き、速醸もとで9号酵母とM系酵母のもの、
春は香りが浮いた感じで、味わいも少しもさっとしていましたが、
果実香が上手く味わいに溶け込み、ジューシィーな米の旨味が楽しめます。

台風の影響も最小限だったようで、
櫛羅のお米の状態も悪くなかったようです。
堺さん、蔵人さん、その他スタッフのみなさん、お疲れさまでした。
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