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扶桑鶴 [入荷予定]

20100216

扶桑鶴雄町純米吟醸酒 桑原酒場(島根県益田市)

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こちらのお酒に使用されている雄町米は、今ある酒造好適米の中でも、
最も古い品種、あるいは素性の一つであるといわれています。
山田錦や五百万石は、この雄町米から品種改良されたお米です。
特性としては、大粒で芯白の発現率が高く、
一方で親米である渡舟と同じで溶けやすいので、酸を多く出すお米と言われています。
栽培が難しいため、特等米がでることは少ないようです。

現在でも全国的に使用される酒米は、山田錦や五百万石等が主流ですが、
個性ある酒造りを目指す蔵元は雄町米を使用することが多くあります。
栽培産地の適性もあり、西日本で顕著な傾向です。
また、雄町米の特性を活かす酒造りは、香りのある華やかな吟醸酒タイプではなく、
酸をしっかりと出した、旨味のある酒質であると考えられるようになっています。
ここ数年の酒造りのコンセプトとして、食中酒というキーワードが上げられています。
香りは控えめでありながら、骨格のしっかりとした酸が有り、
米の旨味がよく出たボディ感のある酒質で、
飲み飽きせず料理の脇役となってくれるお酒といえるでしょうか。
その意味で、この扶桑鶴さんのお酒はイブシ銀の輝きを放ってくれる
アカデミー助演男優賞ものです。

ほのかにナッツ様の芳ばしいかおりがあり、
酸は程よくこなれていてしなやかで、
余韻に焼き菓子のようなニュアンスが続きます。
冷やし過ぎではだめで、常温か一番美味しいのは温いお燗でしょう。
地味ですが、旨いです。

お買い求めはこちらからです。


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