無窮天穏

〜入荷情報〜

島根県出雲市にある板倉酒造さんからの入荷です。

無窮天穏山廃純米大吟醸原酒山斎蔵30BY　6800円
　


奥出雲産佐香錦を使い生酛純米大吟醸としてリリースしていた斎蔵のお酒の山廃仕込です。同じく無窮天穏のお酒としてリリースをされました。一火原酒での詰口です。
立ち香は穏やかで微かな乳清のニュアンスを漂わせています。口に含むと瑞々しいグリーンノートがアタックに来て、原酒らしい粘性を帯びた舌触りが口中を満たします。金柑や花梨のようなフレーバーから味わいは軽やかに味蕾を刺激し、熟れた柑橘の甘さが余韻に続き若々しい酸が長く感じられます。
深い緑の森に紛れ込みそこで不意に見つけた小さな果実を口にしたようなイメージが湧きます。雨に濡れた亜熱帯の緑が眼を通して身体に染み込んで来るようです。

各酒30BYに切り替わり始めています。
山陰吟醸と名付けられた無窮天穏のお酒は奥出雲産の五百万石を使用して醸されています。瓜系果実の青い爽やかなニュアンスがあって酸も瑞々しく感じられます。余韻にかけて甘やかな香りが抜けて行きます。
天雲の新ヴィンテージがリリースです。穏やかな瓜系果実の香が爽やかです。するりと舌の上に甘みが忍び込むと、しなやかな酸が立ち上がり、味覚が液体に抱き込まれてしまいます。
対象との境界線が奪われます。
他者と自己が渾然一体。

28BYと29BYで進めてきた生酛吟醸という流れをより深さと高みのあるものに仕上げるため、新たな試みがなされています。主なものとして、一つは「仕込み水の無濾過」ともう一つが「三日麹」の二つがあげられます。お酒造りを洗練させるものとして、生酛造りと吟醸造りという挑戦がなされて来ましたが、よりプリミティブな「祈り」を込める作業としてお酒造りを捉え直し、自然からの恵である「お米」を洗練させたものとして「お酒」にし自然へと返す、それを作為の外にあるものへと導くためとも言えるかもしれません。「御神酒」として神様への捧げ物を目指すお酒造りからもう一歩進め、アミニズムを思わせる土着的な「生命信仰」として人に生を宿すものとしてのお酒造りへと立ち位置を移動させています。一神教から多神教へ、単一主義から多様性を、小島杜氏の思考をなぞるのと目眩がするような刺激をもらえます。

その他の在庫
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29BY以前
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http://sakebox.ocnk.net/product-list/97

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