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2008-04-25 [雑記]

20080425

菓子博についてなのですが、
こういったイベントは、ボランティアで参加している人達もいたりするので、
安易な批判はしたくありません。
ごくごく一般論として、こういった大きなイベントの主催者って、
入場者がどのように楽しめるかを考えているのでしょうか。

簡単にその日の流れを振り返ると、
朝は9時半開演に10分程遅れて入場でしたが、
既に、最初のパビリオンには幾重にも並ぶ人垣ができていて、
30分程で中には入れたのですが、ゆっくり展示物を眺める所か、
誘導の方々は、足を止めて眺めないでと声を出してる始末です。
30分並んで、5分で弾き出されました。
二つ目のパビリオンは、大手菓子メーカー協賛で、
来場者参加型のイベントをしているのですが、
ひとつのブースに参加できるのは10数人程度、
それを30分から1時間に一回程度の頻度で開催しているのですが、
これだと一日に参加できるのは多くても100人から200人程で、
そのようなブースが6カ所ぐらいあったのですが、
それらを合計しても一日に参加できるのは1000人を越えるくらいなので、
会場には数万人がくるはずですから、既にプレミア化しています。
見てると、子供を押しのけて横入りするような大人もいる始末で、
夢どころか、恐怖を与える空間となっています。
メインのパビリオンは11時で既に90分以上待ちで、並ぶ気になんてもなれません。
先へ先へと向かい、舞台があるというので行ってみると、
やはり長蛇の列で、更には別料金となっています。
お菓子教室も人数限定で、並んでも参加できるかどうか未確定とのこと。
チョコレートが噴火する火山を見みましたが、
こちらも並んで入って、直ぐ出て来るような感じで、
この辺りで、気持ち的にも見切りをつけてしまい、
動物園に行こうかということになりました。

決して、菓子博の中味そのものがどうかというのではありません。
良かったどうかも判断できないくらい、参加できないのです。
人の多さはある程度覚悟していましたが、広い会場の一画には、
忘れ去られたようなゆったりとした場所くらいあるのでは、
と考えていたのですが、甘い読みでした。

以前南港インテックスの食博にも行きましたが、
同じような経験をしていたので、私の学習能力が低いのかもしれませんが、
お金を払ってきている人々が気の毒になります。
ちゃんと入場制限するなり、時間制にするなりして、
それなりに参加者が楽しめるようにすべきで、
主催者やこういぅったイベントを企画するような人達は、
もう少し、おもてなしのオペレーションを考えるべきです。

結局の所、人の多さに尽きるのかもしれませんが、
こういった形でのイベントそのものが問題があるのかもしれません。
娯楽の無い時代の万博には、並んで眺める意味があったのかもしれませんが、
それぞれの趣味やライフスタイルが多様化するなかで、
一括りのテーマのもとで、世間に広く何かを訴えるというのは一昔前の話で、
もっと広く、拡散した状態でのイベントを考えた方が良いのではと思います。
それは、空間的なことだけでなく、時間的にも、予算的にもです。
大きな会場を借り切って、パビリオンを立ててなんてするののではなく、
街中で稼働率が低い公共施設を利用するとか、
手入れをしなければいけない古い建物を会場にすることにより、
街の風景にある残したいものを再発見するとかできないのでしょうかね。
短期集中的に行うのでなく、1年掛けて何らかの講座を開くとか、
今後10年かけて、義務教育での御菓子造りを充実させるとか、
大きなストーリーではない、
分散されたかたちでの、博覧会に変わるものが必要だと思います。

何だか、楽しめなかった八つ当たりみたいになっていますが、
これはもう直ぐやってくるもっと大きなイベント、
オリンピックにもいえることだと思います。
単純な意味で、オリンピックの存在そのものが悪いわけではありませんが、
その政治性と、様々な利権競争は、違和感を覚えずにはいられませんし、
世界の理念が一つである必要があるのかということです。
最近価値観を一つに共有することに疑問を感じてもいて、
交わらない、絶対に相容れないものってあって、
世界を一つの物差しで測れるものにしないでいいのではと思います。
ポリフォニーということを持ち出すのは安易かもしれませんが、
多様性を世界をゆるく結ぶ価値観として、
押しつけではなく、分かち合うことができたら良いのにとも考えます。



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コメント 6

ねね

大阪の食博・・・なつかしいなぁ。
込みそうなところは会場直後に行き、あとはゆっくりまわりました(なんせお目当てのところは全然人気無いところだったし。雑煮の分布なんて誰も見てなかったから楽勝(笑))
普通に楽しみに行ってる人々は大変だったと思う。主催者の目玉としているところには当然人は集中するのに、人数制限やらスペースの狭さなんかで半パニックなんて事になっているところがありましたね。
自分の視点が主催者とずれていたからよかったのか?
「短期集中」「限定」なんてのをぶら下げて集客させたい主催者では長期の感覚は難しいかも。
私の話が分散してきましたね・・・すみません。
by ねね (2008-04-26 15:37) 

つーたん

ねねオネェ様、いらっしゃいませ。
私の読みが甘かったのもあるのですが、
食博なんかと比べても、
今回の菓子博はかなり手狭な感じがあります。
休日を想像すると恐ろしい限りです。
私自身の趣味もどちらかというとピントを外した所を
狙うのは得意なのですが、
今回ばかりは、一般の目線から外れるといったスペースも
少なかったような気がします。
姫路城や動物園等、その他のものを含めてであれば、
もう少し楽しめる余裕があるかなと思います。
普段、変な街歩きをしているのに、
たまには人並みにレジャーを思うと駄目なようですね。
又のお越しの書き込みをお待ちしております。


by つーたん (2008-04-26 20:37) 

赤穂パン太郎

裏の話だと主催する県と市とがあんまりかみ合わなかった・・と。

それに加えて 菓子材料の高騰・・どころか 出回らなくなって
しまっていて 本音を言うと 「作れない・・」というのが現状なのかな・・と。

僕はまだ行ってませんが 知り合いが行って
食べたのは駅のソバだけ・・と聞きました。

・・こうなったら 赤穂菓子博でもしますか!
by 赤穂パン太郎 (2008-04-27 19:08) 

つーたん

パン太郎様、いらっしゃいまし。

大きなイベントでは、
関係団体の思惑が綱引きされるのは、理解できます。
ただ、会場の中とその周辺部分である街中での温度差を
とても感じましたね。
そこで住まう人からのワクワク感が伝わらないのです。
もしかしたら、播州製菓の出品でもないかなと
期待してもいたのですが、
探す余裕なんてもなく、気持ちが萎えてしまった感じです。
何とかすればもうちょっと楽しめたかもしれませんが、
歳を取ると、我慢出来ることが少なくなってきます。

赤穂菓子博・・・、大きなイベントではなくても、
町おこしの形で、御菓子をテーマにして、
色々出来ると思いますよ。
赤穂バーガーコンテストなんて、
その一つみたいなものではないですか。
やってみましょう!




by つーたん (2008-04-28 10:56) 

酒太郎

知り合いから聞いた話ですが
この菓子博の出店料を聞いて驚きました。
(事実かどうかは確認出来ませんが)
一発勝負のイベントは、おもてなしと採算が両立しにくいのかもしれません。
赤穂菓子博ならもしかしたら両立出来るかも!
そんな事が出来たら素晴らしいですね。
by 酒太郎 (2008-05-01 20:11) 

つーたん

酒太郎殿、マイドです。
結局のところ、
誰のためにやるイベントなのかという所が問題で、
御菓子造りに携わる人、
そして出来上がったものを享受する人、
色んな形で関わる御菓子を好きな人たちのための
催しのはずです。
一部の人、名誉や利権のために開かれたものではないはずです。
赤穂菓子博、もちろん会場は青木酒店のうらの畑ですよね。
by つーたん (2008-05-02 20:18) 

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