媛囃子

20091130

宝泉坊　はだか麦焼酎25°　媛囃子酒造(愛媛県)



愛媛県は私の母親が育った地であり何かしら愛着があります。

母親が大阪に出て来て私を生んでからは、
祖母が田舎から色んなものを送ってきてくれていました。

裏山で取れたみかんや栗、自分の畑で育てたものを使った干し芋、
浜で取れたひじき、そして麦味噌です。
子供のころは、この麦味噌を使ったみそ汁が食べ辛くて、
母親によく不満を漏らしていた物ですが、今では贅沢な話しです。

その麦味噌に使うはだか麦は、愛媛県が全国有数の生産地です。
でんぷん質が高く、味噌だけでなく、焼酎造りにも使用されています。

愛媛県は玄界灘を挟んで、九州と近いこともあり、
清酒蔵だけでなく、兼業として焼酎を造っていいるところが幾つかあります。
特に、媛囃子酒造さんは珍しい焼酎造りを専業とする蔵で、
そのはだか麦を使用した焼酎を仕込んでいます。

以前は減圧蒸留のものが主流になりつつありましたが、
最近は常圧蒸留した、旨味たっぷりのものが好まれるようで、
この焼酎も寒い時期にはフーゼル油等の旨味油脂成分が凝固してきます。

寒くなるこれからの時期は、お湯割でやると、
芳ばしい匂いが楽しめますし、
酸味が結構ありますので、食中酒としても美味しくいただけます。

あか抜けないラベルですが、中身は本格派の地焼酎に仕上がっています。

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