志太泉

20100721

開龍朝比奈山田錦純米原酒2009BY
　　　志太泉酒造(静岡県藤枝市)



新しい蔵元とのお取り引きが始まりました。
静岡県藤枝市の山間にある志太泉酒造さんのお酒を取り扱うことになりました。

ここ数年来気になっていた蔵元さんで、
静岡県にありながら、八反の仕込みをしているのに眼を惹かれました。
独特のグリーンノートを出す八反という酒米は私の好きなお米の一つです。
それだけでなく、愛山でのお酒造りにも挑戦しているところ等、前向きで良いのです。

同じ藤枝市にある蔵元には、磯自慢さんや初亀さん、そして喜久酔さんに杉錦さんと、
どれも名醸蔵ばかりが立ち並びます。
現在の行政区である藤枝市になる前は志太郡として、
銘醸地としての呼び名は昔から有名だったそうです。

志太泉さんでは現在年産800石程度のお酒を醸しています。
兵庫県産山田錦を使用はしますが、少しづつ地元静岡県産のお米の使用比率を増やし、
更に、仕込みには主に静岡酵母を使用しています。
ミドルレンジのお酒にはNEW-5を、トップレンジにはHD-1を用います。
杜氏は、能登杜氏の西原光志さんが勤め、綺麗な酒質だけでなく、
味の幅のあるお酒を目指します。

今回入荷のお酒は、地元朝比奈地区産山田錦を100％使用した純米酒です。
精白も70％に抑え、米の味わいを出した造りを目指します。
仕込み水は蔵の直ぐ横を流れる瀬戸川の伏流水を汲み上げています。
この水がとても柔らかな特徴を持つ軟水で、お酒にもそれがよく現れています。
香りは控えめで、酸も穏やかに、余韻に少し苦みのある心地良さが残ります。
生産量は一升瓶換算で1000本程です。

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