堤酒造

芋焼酎むらさきまさり手漉き濾過30°

堤酒造(熊本県球磨郡)

　この芋焼酎には、自社農園で栽培された「むらさきまさり」というお芋が使われています。二つに割ると、名前の由来通りに中は美しい紫色をしております。ポリフェノール成分であるアントシアニンを多く含んでいるからです。これらの成分が蒸留時に揮発し、出来上がる焼酎に赤ワインの香り、特にボルドーワインのようなブルーベリーやブラックチェリーのようなニュアンスをもたらします。

　この焼酎は黒麹で一次仕込みを行い、アルコールを30度で瓶詰めしています。また、濾過を手漉きで行っただけの簡単なものしかしていませんので、通常のアルコール25度のものよりも度数以上に濃厚さを感じます。少し冷たい温度で飲む、ロックか水割りがお勧めです。馬刺や牛肉のタタキ等に合わすとお肉の脂身の旨味が引き立ちます。もちろんお湯割も大丈夫で、今からの時期だとスキヤキや牡丹鍋、ジンギスカン等にも好相性です。

　因みにアントシアニンを含む食品は抗酸化作用が謳われますが、沢山飲んで健康になろうなんて思わないでください。

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