出雲の二 [日誌]
20120226
テレビ番組の鉄道の旅とかでよく見かける車両です。キュートな面構えです。
二日目には一畑電鉄を利用して雲州平田にある「ヤマサン正宗」を醸す酒持田本店さんへ行きました。
蔵は木綿街道とも呼ばれる場所にあります。街の歴史は古く出雲国風土記にも記載があり、米だけでなく木綿などの集積地として、水運を利用した商業都として栄えたようです。
その日は節分行事の一貫として「餅町」というイベントが開催されていました。突き立てのお餅を片手に街中の各店で用意されたそれぞれによるレシピのお汁やソースなどを頂くというものです。スイーツやイタリアンなんかもあったりして、町おこしとしてはここ数年間に盛況を見せているそうですよ。
残念ながら先の予定もあり、当日の様子は伺えませんでした。
酒持田本店さんでは新酒の知らせに杉玉だけでなく、竹の木を軒に挙げるそうです。以前に京都から来ていた杜氏さんの風習だということですが、当主の持田さんも詳しい謂れは知らないそうです。
酒持田本店さんは明治10年の創業されました。蔵内に「出雲国醸造試験場」を設け、速醸もと仕込の導入などで熱心に新しい技術を取り入れてきました。
こちらがその建物で、現在は検査場や蔵人の居間や寝室として使われています。
現在も高温糖化モトを中心に酒母造りが行われていて、一つの個性あるこだわりとしてこれには考えさせられるものがあります。
米は自社精米、甑にて米を蒸し、麹は手造りにて行われています。醪日数はやや短めですが低温で丁寧に管理され、上槽は槽で行われています。
麹室は三部屋に分かれており、導線の工夫には目を見張ります。
こちらでは引き込んだ部屋の床台の底が開きます。盛りや出麹で作業が詰まってきた時に一旦落とし込むそうですね。
往時の繁盛ぶりが偲ばれます。
こちらは仕込を待つ麹の枯らし部屋です。説明をして頂いているのはここの蔵での仕事が40年以上になる加藤功杜氏です。
大男もひょいひょいと梯子を駆け上がります。好きこそ物の上手なれでしょうか。
留仕込をしたばかりの醪です。どのタンクも小さな仕込が目につきます。
利き酒をさせて頂いた後は、餅街のために用意されていた粕汁をごちそうになりました。冷えきった蔵内を歩いた後には暖まります。
酒持田本店さんの持田さんには数年前に当店へと足を運んで頂いていたので、ずっと気になっていた蔵元さんでした。古い町並みと風情のある蔵の建物は、今後も未来に引き継いで行って欲しい大切な伝統遺産です。そのためにも、日本酒がしっかりと売れて行く必要があります。文化財として貴重だから残して行くのではなく、実際に日本酒が造られている生きた遺産として、後世に残していって欲しいものです。私もその一助になるように頑張ります。
その後は再び出雲駅に戻り、特急八雲にて勝山を目指します。
こちらも仕込真っ盛りの辻本店さんを訪問するためです。
辻さんのところでは、現在は造りの現場は長女である麻衣子が、営業に関しては総一郎が陣頭指揮を勤めます。名前を呼び捨てにしでいますが、辻さんところと当店とのお付きあいも10年近くになってきていて、特別なシンパシーを覚えています。途中原田杜氏が亡くなった後を引き継ぐ若い蔵人たちは大変なプレッシャーだったでしょうが、それを乗り越えていいお酒を醸し続けています。
この日は炭屋弥兵衛の会の仕込体験ということで、写真は米洗い中です。水が冷たい。
今年は、昨年は出さなかった純米の生原酒が出荷されています。新酒らしいフレッシュ感と分かりやすい甘みがある秀逸な出来です。これは飲んでおくべきですね。
こちらは弥兵衛純吟のもろみです。寒さもありますし、期待できそうですよ。
一泊二日で四蔵を訪問してきた出雲シリーズですが、どのお蔵さんも派手さのない真面目なお酒造りに挑んでおります。お酒の出来上がりが待ち遠しい旅となりました。
酒持田本店さんのお酒はこちらからになります。
辻本店さんのお酒はこちらからです。
ヤマサン正宗
テレビ番組の鉄道の旅とかでよく見かける車両です。キュートな面構えです。
二日目には一畑電鉄を利用して雲州平田にある「ヤマサン正宗」を醸す酒持田本店さんへ行きました。
蔵は木綿街道とも呼ばれる場所にあります。街の歴史は古く出雲国風土記にも記載があり、米だけでなく木綿などの集積地として、水運を利用した商業都として栄えたようです。
その日は節分行事の一貫として「餅町」というイベントが開催されていました。突き立てのお餅を片手に街中の各店で用意されたそれぞれによるレシピのお汁やソースなどを頂くというものです。スイーツやイタリアンなんかもあったりして、町おこしとしてはここ数年間に盛況を見せているそうですよ。
残念ながら先の予定もあり、当日の様子は伺えませんでした。
酒持田本店さんでは新酒の知らせに杉玉だけでなく、竹の木を軒に挙げるそうです。以前に京都から来ていた杜氏さんの風習だということですが、当主の持田さんも詳しい謂れは知らないそうです。
酒持田本店さんは明治10年の創業されました。蔵内に「出雲国醸造試験場」を設け、速醸もと仕込の導入などで熱心に新しい技術を取り入れてきました。
こちらがその建物で、現在は検査場や蔵人の居間や寝室として使われています。
現在も高温糖化モトを中心に酒母造りが行われていて、一つの個性あるこだわりとしてこれには考えさせられるものがあります。
米は自社精米、甑にて米を蒸し、麹は手造りにて行われています。醪日数はやや短めですが低温で丁寧に管理され、上槽は槽で行われています。
麹室は三部屋に分かれており、導線の工夫には目を見張ります。
こちらでは引き込んだ部屋の床台の底が開きます。盛りや出麹で作業が詰まってきた時に一旦落とし込むそうですね。
往時の繁盛ぶりが偲ばれます。
こちらは仕込を待つ麹の枯らし部屋です。説明をして頂いているのはここの蔵での仕事が40年以上になる加藤功杜氏です。
大男もひょいひょいと梯子を駆け上がります。好きこそ物の上手なれでしょうか。
留仕込をしたばかりの醪です。どのタンクも小さな仕込が目につきます。
利き酒をさせて頂いた後は、餅街のために用意されていた粕汁をごちそうになりました。冷えきった蔵内を歩いた後には暖まります。
酒持田本店さんの持田さんには数年前に当店へと足を運んで頂いていたので、ずっと気になっていた蔵元さんでした。古い町並みと風情のある蔵の建物は、今後も未来に引き継いで行って欲しい大切な伝統遺産です。そのためにも、日本酒がしっかりと売れて行く必要があります。文化財として貴重だから残して行くのではなく、実際に日本酒が造られている生きた遺産として、後世に残していって欲しいものです。私もその一助になるように頑張ります。
その後は再び出雲駅に戻り、特急八雲にて勝山を目指します。
こちらも仕込真っ盛りの辻本店さんを訪問するためです。
炭屋弥兵衛
辻さんのところでは、現在は造りの現場は長女である麻衣子が、営業に関しては総一郎が陣頭指揮を勤めます。名前を呼び捨てにしでいますが、辻さんところと当店とのお付きあいも10年近くになってきていて、特別なシンパシーを覚えています。途中原田杜氏が亡くなった後を引き継ぐ若い蔵人たちは大変なプレッシャーだったでしょうが、それを乗り越えていいお酒を醸し続けています。
この日は炭屋弥兵衛の会の仕込体験ということで、写真は米洗い中です。水が冷たい。
今年は、昨年は出さなかった純米の生原酒が出荷されています。新酒らしいフレッシュ感と分かりやすい甘みがある秀逸な出来です。これは飲んでおくべきですね。
こちらは弥兵衛純吟のもろみです。寒さもありますし、期待できそうですよ。
一泊二日で四蔵を訪問してきた出雲シリーズですが、どのお蔵さんも派手さのない真面目なお酒造りに挑んでおります。お酒の出来上がりが待ち遠しい旅となりました。
酒持田本店さんのお酒はこちらからになります。
辻本店さんのお酒はこちらからです。
2012-02-27 00:00
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