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静岡の四 [日誌]

志太泉

静岡県藤枝市



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 二日目の午前中にはまずは志太泉酒造さんへ向かいました。



 ちなみに、一日目の夜は一旦は藤枝市内のホテルでチエックインした後、再び静岡市内へと出かけました。志太泉の望月さんと杉錦の杉井さん、そして今回の旅の同行者である大阪焼きトンセンターの田代さんとともに勇んででかけましたが、さすがに強行軍のため一軒目で終わりました。(宿への帰り道にラーメンを食べましたが・・・)


 下の写真は蔵の直ぐ側を流れる瀬戸川です。仕込みに使う水はこの川の伏流水がしみ込んだ井戸水をくみ上げて使用しています。志太泉さんのお酒の一番の特徴である口当たりの「柔らかさ」はこの水からもたらされています。土手沿いには桜並木が続いていて、春の桜が咲く季節にも訪れてみたくなります。

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 今期の役目を終えた甑です。


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 こちらは佐瀬式の圧搾機です。特定名称酒はこれで上槽をします。


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 ちょうど中取りをした純米吟醸酒のお酒が搾れていました。採れた量も少ないので、まさに「手詰め」をしております。


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 麹室等も案内して頂きましたが、既に引き込んだお米はなく、道具類も綺麗にして片付けられていました。もう少し早い時期に訪問すれば麹も見ることは出来るのでしょうが、やはり最終的にみておきたいのはお酒の仕上がりです。その後利き酒をしました。


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 蔵にきて三年めの造りとなった西原杜氏ですが、今年の出来は何だか肩の力が抜けて逆に「志太泉」らしさが立ち現れてきた印象です。昨年と一昨年も悪い出来では無かったのですが、どこかしら挑戦的な感じがして、それまでの志太泉さんのお酒らしいしなやかさが消えていた様な気がしていました。杜氏が自分の個性を出そうとするあまり、蔵の個性と対決している混沌とした少しうるさい様な味わいでした。それが、今年のお酒に関しては西原杜氏という存在が遠景に退き、志太泉というお酒の風景に寄り添うように組み込まれ、馴染んでいるようです。

 良いお酒に仕上がっています。


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 志太泉さんのお酒はこちらで紹介しています。



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