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篠峯 [入荷予定]

20081129

篠峯愛山純米大吟醸2007BY火入 千代酒造(奈良県)

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篠峯の愛山による2年目の仕込み、火入酒です。
生酒の段階で比較して、昨年のお酒よりも今年の方が、
一般的な愛山を使用したお酒の特性がよく出ていたと思います。
貴重なお米なので、丁寧な仕込みによるものなのか、
お米自体の持つ特性なのかははっきりしませんが、
独特の柔らかさ、しなやかさを出すのがこのお米を活かすポイントだと考えています。
他のお蔵さんものを飲んでも、一様に舌触りのきめ細やかさ、
酸の軟らかさを感じます。

篠峯のお酒を扱っていて、ちょっと活かしきれてていないと思うのが、
火入熟成酒の提案の仕方です。
実は、来月から今年の新酒が出始めるのですが、
米違いの仕込みが色々あって、生酒の対応に結構追われるのです。
吟風、五百万石、雄町、山田錦、八反、雄山、愛山、
幾つかには、精白違いや、生もとのもの、酵母違い等もあり、
加えてその間には、櫛羅産の山田錦の仕込みのお酒が入ってくるので、
来年の夏前くらいまでは生酒の提案に追われます。
それが終わると、夏の生酒、秋のひやおろしと来るので、
終われば次の年の新酒となり、一年以上の貯蔵酒の提案が手薄にります。

ただ、ここ最近の篠峯による火入酒の状態はとても良いんですよね。
愛山も、この秋に蔵での利き酒会で飲み比べる機会があり、
生のものよりも、断然火入酒の方がいいです。
雄町の純米大吟もそうでした。
生酒の不安定な状態で飲むのではなく、
火入して酸と果実味のバランスを整えるのが格段に上手くなっているようです。
瓶燗の技術が上がっているのだと思います。

生酒の時に感じた期待感を抱きながら飲むのではなく、
ここに来て一つの完成された作品になっているお酒を楽しんで欲しいものです。

ご興味ある方はこちらからです。


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