櫛羅純米生原酒2008

20090124

2008年度、自家栽培産の山田錦で醸す生原酒です。



酒度が＋7以上も出ているので、
この後にやってくる篠峯超辛口に、どう違いを出せているか興味深い所です。

9号酵母の素直で穏やかな香りです。
青リンゴから和梨のようなニュアンスがあります。
時間が経つと柑橘系の香りも出てきます。
アタックは非常にドライで、生の感じも控えめです。
酸が熟れているので、味わいは以外にソフトです。
シャープで繊細な余韻が続きます。
戻り香も非常にクリーンです。

熟成しても、このままの味わいで、味ノリするという感じにはならないかもしれません。
麹のニュアンスがもう少し残っていてもいいのかなとも思うのですが、
おそらくその辺りが、綺麗なお酒を目指す堺さんの狙いでしょう。

2008年度櫛羅純米生原酒はガラス細工のような透明感があり、
冬枯れの樹々に張り付く氷の様な佇まいが思い浮かびます。
美しいお酒です。

お買い物はこちらからになります。

タグ：千代酒造 櫛羅 自営田 山田錦 堺哲也 生原酒 2008