初霞

20091204

初霞生詰純米酒18BY　久保本家酒造(奈良県宇陀市)



「？？？」19BYとありますがと言われそうですが、
まぁ、蔵元での単純なミスだそうです。

私が電話では応対しなかったのですが、
加藤さんという(たぶん加藤杜氏)方が、電話口の向こうから、
しどろもどろで、お詫びの旨と新しいラベルの送付を伝えて来たそうです。
大きな男が背を丸めている様子が目に浮かびます。

秋は日本酒にとってはひやおろしのシーズンですが、
初霞ブランドでは、通常のひやおろしは出しません。
順平専務曰く、
「ひや、ひやおろし」
だそうですが、これの場合は更に、
「ひや、ひや、ひやおろし」
とでもいうのかしら。

加藤さんの醸すお酒は、硬いです。
若いうちは渋いですし、香りがあまりないので、とっつきがありません。
でも、時間の魔法をかければ、様変わりします。
芳ばしい香りと、膨らみのある風味、そして切れのある余韻が心地良いです。

古酒ではない、熟成の魅力を感じることができます。

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