軸屋酒造

20100315

芋焼酎　鄙の蔵人　軸屋酒造(鹿児島県)



日本酒の入荷情報が続きましたが、焼酎もあります。
一頃の盛り上がりが、随分と昔のように思えます。

今回の焼酎ブームのキーワードの一つに、“黒麹”がありました。
温暖な地域でのお酒造りには、腐敗という危険がつきまといます。
そのために一般に清酒造りに用いられる黄麹ではなく、
クエン酸を大量に生成する黒麹が、焼酎造りには用いられて来ました。
また、白麹は黒麹の変異株で、黒麹と同じように酸を作りますが、
比較的穏やかな香味に仕上がります。
都市部の市場で評価されたのは、白麹を使用したもの、
減圧蒸留した物等、ある種個性を希薄化したものが大かったのですが、
今回のブームでは、黒麹を使用したしっかりと自己主張する物が評価されたようです。

ただ、ここの所のお客様は、どちらかと言えば、
黒麹の酸と甘味にメリハリのきいた、ガッツリとしたタイプから、
白麹のメローな仕上がりを好まれる方が多くなってきています。
これは、樽香の強いワイン離れと同じかもしれません。
物事って、回帰するんですね。

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