篠峯

20100330

篠峯遊々無濾過生酒2009BY
　　　千代酒造(奈良県御所市大字櫛羅)




遅れていた遊々のお酒が入荷してきました。
予定では二月中過ぎ頃の蔵出しでした。
蔵元である堺さん曰くは「まだまだ硬いから遅らせたい」とのことでした。

早速試飲してみました。
香りはほとんどなく、微かな炭酸ガスが鼻孔をくすぐります。
少し経つと、サイダーかラムネ、あるいはジンジャエールのような、
ドライな炭酸飲料のニュアンスが感じられます。

味わいは、ほのかに甘味を感じるくらいで、微妙なミネラル感を覚える程度です。
例えるなら、お刺身こんにゃくを何も付けずに口にした感じでしょうか。
味はないのだけど、味蕾は何かのヒントを掴んでいます。
ミント系のハーブ？

時間とともに、舌の上で甘味と旨味が膨らみそうになりますが、
喉の奥から、怒濤の様な酸と渋味が押し寄せてきます。
味わいが、膨らみかけては押し戻させる、行ったり来たりのやりとりの後、
青草のような、新鮮なレタスを噛み締めた時に滲みでるような、
微かに苦みを伴った水分が広がり、消えていきます。
喉の奥ではハッカを口に含んだような清涼感が続きます。
しばらくはヒリヒリします。

若い、君はまだ若すぎる、なんてつぶやきたくなる、今年の遊々の新酒です。

因みに遊々の小印は山田錦使用の目印です。
凛々の方は雄町米使用の目印ですね。

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タグ：篠峯 遊々 堺哲也 2009 千代酒造