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篠峯 [入荷予定]

20101107

篠峯遊々純米無濾過生原酒2009BY
   千代酒造株式会社(奈良県御所市大字櫛羅)

DSCF2172.jpg

この醸造年度の仕込み分としては、三回目の入荷になります。

春先は固く扉を閉じたまま、
夏になってもまだようやくその後ろ姿を見せてくれかけただけ、
晩秋を迎えるという今の時期になって、ようやく少し顔を挙げてくれたようです。
もしかしたら、満面の笑みを浮かべてくれるのは、
年が明けて春が過ぎ、もう一夏を越した来年の今頃の季節になるのかもしれません。

それにしても、飲み頃にはほど遠かった春先にこのお酒を飲みながら、
「う〜ん、固いね」「ガチガチやね〜」等と言葉を交わしながら、
同じ篠峯好きの仲間と、飲み語らうことの、何と楽しいことでしょう。
時々に酌み交わすそのお酒が、美味しく解りやすく飲めることに越した事はないのですが、
いつの日にかやってくるであろう未来の姿を想像し共有することで、
今はまだ若くよそよそしくもあるそのお酒を、一緒に楽しむ事ができる地酒という存在、
あるいは、それぞれの好みは違っていても、日本酒に魅せられた人達と過ごす時間は、
この仕事をしていることへの、もっとも充足感を得られる瞬間の一つであります。

最近、お客様から開栓後のお酒の飲み頃に関して質問を受けることが多くなりました。
お酒それぞれには、確かに飲み頃というものがあって、
開栓後は早いめに飲んだ方が良い、あるいは飲む数日前に開栓した方が開いてくる、
といったような模範解答のようなものもあるのですが、
それに加えて、言い添えたいことの一つに、
昨日と今日が違っていること、そして明日にはまた別の味が現れてくるかもしてないこと、
時間と共に変化してくることを楽しみとして欲しいということです。
確かに、一本一本が全然別のものだと良くはないですが、
一つ一つが全く同じものであることよりも、違っているかもしれない、
そして、開栓した一本が日々違ったものに変化してくということ、
そうあることがまさに地酒としての一つの有り様かもしれない、
そう考えて欲しいと思います。

楽しむためのちょっとしたルールみたいなものはあります。
でも、沢山のことを守らなくてはならないなんてありません。
お仕着せみたいなルールは、かる〜くスキップして飛び越えてやりましょう。


こちらのお酒に関してはこちらからです。




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