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静岡 [日誌]

20110307

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 2月22日から一泊二日で静岡に行ってきました。お取り引きのある杉井酒造さんと志太泉酒造さんをはじめ、新しくお酒を取り扱うことになった由比にある蔵元の英君酒造さん、そしてもう一軒は菊川駅の直ぐ側にある変わり者の親父さんが一人で仕込む蔵を含め、合計4軒を訪問してきました。
 どの蔵元も東海道沿線の駅から徒歩もしくは車で10数分程の立地でしたので、移動がとてもスムーズで充実した二日間の行程となりました。


  まずは大阪から新幹線で静岡まで行き、その後は在来線で由比の駅へと降り立ちました。雪に覆われた富士山が山間から覗き込んでいて、テンションもいきなりトップギアに上がります。

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 駅の北側へと改札を出て車を呼び、小高い山の中腹にある蔵のある場所へと向かいます。斜面を登って行く際にも、山並みの間からは富士山が顔出し、駅の方を振り返ると雄大な駿河湾が視界に広がります。この海からは豊かな海産物の幸がもたらされており、特に由比の町は桜えび漁で全国的にもその名を知られています。きっとお酒も美味しくないと飲んでもらえないのでしょうね。

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 およそ10分程車を走らせた所で蔵に着きました。思っていたよりも大きな建物が伸びています。
 何枚か写真を撮った後、扉を開けると、朝の蒸しの仕事を終えたばかりの英君酒造蔵主の望月さんが溌剌とした笑顔で迎えて下さいました。

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 訪問の労いを受けた後は仕込蔵の見学ですが、その前に仕込水に使っている水を見に行きました。

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 実際に蔵で使っているのは、この川の源流付近から水を引いてきたものを使用しているそうです。英君酒造さんの創業者の時代から使っているそうですが、最初は蔵内の井戸水を使用しいたらしいのですが、水質が気に入らなくて、今使っている山の湧き水を探してきたそうです。ただ、この水を使うために水源のある山を買わされたそうで、何ともでっかい話しです。

 こちらは精米機です。使用する全てのお米では無いのですが、雄町米等を一部自家精米を行っています。

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 こちらは甑ですが、一階部分に釜があり、二階に甑があるそうです。 

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 蒸気の温度が下がってしまうので、圧力を掛けて摂氏100°以上となる乾燥蒸気を得ています。

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 こちらではやや量の多い仕込を行っています。

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 英君酒造さんの仕込は現在700石程度で、静岡型の綺麗な吟醸酒を中心に醸造しています。穏やかな香りがあるのですが、勘違いされるのは、香りを重視した造りのお酒と思われていることが多いようです。蔵で使うのは主に静岡酵母を用いていますので、どちらかと言えばカプロン酸エチルの香りは抑えられており、飲み飽きしない軽快な含み香を持つ酒質です。

 玄関を入った所では古い時代のボトルが並べられていました。

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 その後は県の鑑評会への出品用のお酒等を利き酒させていただき、帰りには浜の近くにある食堂で桜えびのかき揚げを御馳走にもなり、仕込の忙しい時期でしたが、色々とお世話になりました。

 望月さん、末長いお付き合いをお願いしますね。








 
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