千代酒造

20110603



　そんな訳で、肩書きを引き下げて入荷してきましたね。

篠峯吟和大吟醸酒

平成22年度全国新酒鑑評会金賞受賞酒

千代酒造(奈良県御所市大字櫛羅)

　鑑評会で評価されるお酒に関しては色々と賛否が語られますが、私は鑑評会の存在自体は非常に好意的に見ています。技術研鑽や情報交換の場としての役割を果たせると考えているからです。出品条件や審査の仕方等で見直されるべき点は沢山あると思いますが、規模の違う様々な蔵が同じ場で評価されうることには大きな意味があると考えています。

　酒質の面でも「香り系」という言葉でもって香水みたいなお酒等と反面教師にされたりしますが、使いよう一つで食事の場を華やかにすることが出来るはずです。香りの無い食べ物って美味しいのでしょうか？風邪をひいたりや花粉症になって嗅覚が麻痺している時に口にするものって味気ないです。香りはあった方が良いのです。安易に「食中酒」というキーワードでもって「香り」そのものを批判していたりもしますが、バランスが大切なんであって、カプロンの効いたお酒でもアペリティフとしては充分にテーブルの上に登るチャンスがあると思っています。
　家庭的なフレンチビストロと本格的なコースになったフレンチとの違いみたいなもので、高価なシャンパーニュが必要とされるシチュエーションは、常にではありませんがあった方が良い場合があります。お気軽な居酒屋さんでの飲食には必要ないかもしれませんが、特別な席での日本料理のコースに合わせるシーン等には、その瞬間に始まる宴を盛り上げるのにうってつけのお酒にはなると思うのですが、いかがでしょうか。


　少量の入荷になります。
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