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福寿 [入荷予定]

20110611

神戸酒心館(兵庫県神戸市)


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  “灘で生まれるお酒なんて機械の力を借りて大量生産したパック酒ばかり”なんて思っていらっしゃる方々にも飲んで欲しい蔵元の一つです。

 神戸酒心館さんを始め一部の蔵元では今でもお酒造りの作業を手造り中心に行っています。甑の移動等で幾つかの行程には機械を導入していますが、基本的な部分では人の手という部分を大切にしています。麹室もちゃんとあります。

 手造りの良さって何でしょうか?心がこもるので機械に頼るよりも良い物ができるといった様な単純な精神論はあまり好きではありません。技術的な根拠でもって説明できることが望ましいです。
 江戸期の灘で完成したいわれるきもと造りがその一つで、速醸もととの違いを手間ひまかけたから美味しいと説明するのではなく、科学的な根拠でもって伝えて欲しいです。ちょっと前まで私も前者の一人であったわけなので、あまり偉そうなことは言えませんが。



夏夜涼追きもと純米生貯蔵酒


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 このお酒はそのきもと造りをしたお酒を生のままで数ヶ月貯蔵した後、出荷時に火入した生貯蔵と呼ばれる方法で製品化しています。お酒の味わい自体はややしっかりとしたタイプですが、そこには醸造に用いられる灘の宮水の水質も大きな影響を与えているのか、渋味や苦みは少ないのですが、口の中での余韻に固さを感じます。
 夏酒として出荷してるので冷やして飲むことを前提としてるのでしょうが、私はぬる燗で飲むことをお勧めします。温度を上げると、酸と甘味に膨らみがでてきて、全体の硬質な印象を弾力が備わったふくよかな飲み口にしてくれます。

 暑い夏の時期はついつい冷たいもので涼を追いがちですが、温かいものを身体にいれて代謝を良くし、持って生まれた温度調整機能を活かすのはいかがでしょうか。微妙にエコな感じもします。

 お買い求めはこちらからになります。




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