花垣 [日誌]
花垣
南部酒造場(福井県大野市)
2012年3月の中頃、越前大野にある南部酒造場さんへと二年振りに訪れました。
杜氏や蔵人さんに陣中見舞いをするのと、ちょっとした掃除などの蔵仕事をお手伝いです。とはいえ、仕込タンクにはモロミも5本程が残るだけで、蔵には皆造間近になったのんびりとした空気が漂っておりました。
夜に着いたのであまり分からなかったのですが、蔵の中庭には屋根から降ろした雪がまだまだたっぷりと残っていました。
蔵では仕込んだモロミの数値を毎朝分析しています。手作業と人間の官能で判断するのが基本ですが、味わいの再現性を高めるためにも数字の裏打ちは必要です。
今回は今期の役目を終えた麹室のお掃除です。見えているところは既にピカピカにされていますが、壁に着けられたヒーターや天井からぶら下がる電灯等を外して、普段は触らないところに手を入れて行きます。
半日ばかり働いた後は、お褒美に利き酒をさせてくれました。普段は生の状態で出荷していないお酒なんかを利けるのでかなり面白いのですが、杜氏を前にしての利き酒は緊張しますね。テーブルの上で利き猪口が左右にばらつくように並べられているのは、味わいの起伏を私なりに選んだ結果です。どれが良いとかではありません。
この日は6月に行う「愛酒でいと2012」に提供するお酒選びも兼ねての訪問でした。結果はこちらの「米しずくきもと生原酒」をゲットです。このお酒は通常は蔵出しされていませんので、たぶん今回のイベントでしか飲めないはずです。酵母無添加で仕込んだそうですので、お楽しみに。
その後は蔵人皆でお昼ご飯の賄です。スキンヘッドの兄ちゃんが日置杜氏です。日々肥え続けておりますね。お給仕当番ということでした。
一泊一日の短い滞在でしたが、蔵での時間はいつも濃密で楽しいです。
帰りの越前大野駅の線路に残る雪、奥にも雪化粧の山々があって、眼の保養になります。
花垣のお酒の案内はこちらからになります。
こちらは、オマケの一枚です。
良い味わいがでております。
2012-05-29 18:13
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